誰もがひとつの物語を。
TOKYO LITERARY CITY


東京国際文芸フェスティバル』 動画撮影&編集=木戸正悟 / 動画撮影=田中柾幸

特別な本に出会う瞬間がある。
夢中になって物語を読みふけった時間。
そこで起きた感動や喜びや発見は、何ものに変えがたく、
いつだって今を豊かにしてくれた。

物語の力を信じて書き続ける作家、作品の声を聞こうと耳を澄ませる翻訳者、
ただ良質な物語を人々に届けたいと願う編集者、
作品世界の最初の扉を開けるブックデザイナー……
言葉と真摯に向き合う彼らの声に耳を傾ける。
日常の中には、まだ開かれていな世界がいくつもある。

今年3月、東京国際文芸フェスティバルが幕を開けた。
世界各地から集まった本の作り手たちと読み手が、
国境や役割を超えて語り合う文学の初の試みだった。

東京の街を縦横無尽に歩く。
言葉と真摯に向き合う彼らの鼓動を
東京国際文芸フェスティバルの舞台に照らす。

読むべき物語、まだ出会うべき物語はある。
この日々に、誰もがひとつの物語を。
そして作家の冒険を記録する。
トウキョウ・リテラリー・シティへ、ようこそ。

from Coyote