古波蔵徳子さんの、おかえりごはん。

じゅうしい

〈材料〉
米、だし(肉だしと鰹だしの合わせ)、赤味噌、
にんじん、しいたけ、こんぶ、三枚肉、かまぼこ

〈作り方〉
1米に対し、だしの量は一割増し。
2赤味噌で味つけをする。
3ラードを少々
4角切りのにんじん、しいたけ、水でもどしたこんぶを入れる。
5サイコロ大にした三枚肉を入れて炊く。
6蒸す間にかまぼこを入れる。

じゅうしいには硬く炊き上げたものと、柔らかく炊き上げた二種類がある。祝いの席に供されるが、夏のお盆の日に古波蔵家ではじゅうしいでご先祖様を迎える。


いなむどぅち

〈材料〉
三枚肉、こんにゃく、しいたけ、かまぼこ、
白味噌(甘口の濃いもの)、肉だし

〈作り方〉
1三枚肉は固まりのまま茹で、短冊に切って塩で揉む。
2熱湯をかけて油を落とす。ふたたび湯にかけて茹でこぼしをする。
3肉だしを鍋に、茹で肉と短冊に切ったにんじん、しいたく、こんにゃくを入れる。
4弱火でじっくり二、三時間煮る。
5白味噌を入れる。
6短冊に切ったかまぼこを入れる。

琉球王国以来の供応料理。首里で暮らした幼少時代、古波蔵家のごちそうだった。品よく仕上げ、おかずともなる一品。


くずもち

〈材料〉
さつま芋のくず150cc、水カップ2、
黒蜜大さじ2杯

〈作り方〉
1材料を合わせて鍋に入れて中火で練り合わせる。
2弱火にして粘り強く手は絶対に休めない。
3流しカンに入れて室温で冷ます。
4切り分けてきな粉をまぶす。

古波蔵保好は甘いものが好きだった。このくずもちはさっぱりとした仕上がり。